Three Perfect Days:デンバーの旅

1日目

2日目

3日目

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2日目

3日目
背景に壮大な山々がそびえ立つ街は格別です。高層ビル群のような印象さえ与えるロッキー山脈の麓の街、デンバーに来てみると、都会の娯楽とアウトドアアクティビティのどちらかを選ぶ必要がないことがわかります。多様なレストラン、大胆なアート、有名なクラフトビールが楽しめる近未来的なデンバーですが、ここはやはりコロラド。主役は大自然、正装はフランネルシャツ、そして落書きが受け入れられる場所です。そんな場所に行ってみたいと感じる方のために、おすすめのアクティビティ、レストラン、ホテルとともに「マイル・ハイ・シティ」でのThree Perfect Daysの過ごし方をご紹介します。
1日目
デンバーのダウンタウンで文化とアートに浸る

都会の魅力と山間の町の雰囲気が融合した、デンバーのダウンタウン。地元作家のアートで溢れる路地から、禁酒法廃止後すぐにオープンした歴史的なバーまで街は見どころが満載で、散策するには丸一日かかります。疲れて帰ってくる前に、先にUnited Hotelsから旅に合ったホテルを探しておきましょう。

アクティビティと見どころ
ユニオン駅(Union Station)
有名なユニオン駅は、デンバーのダウンタウンの中心部にあります。この駅は1881年開業と歴史が長く、その後も長年にわたって大規模な改修が行われてきました。駅舎1階のグレート・ホール(Great Hall)は、列車を待つだけの場所にとどまらず、仕事や食事、ショッピングをする人たちで賑わい、プルマンブースから壁に並ぶカウボーイ詩人たちの肖像画までデンバーの豊かな歴史を感じられるエレガントな集いの場となっています。Pigtrain Coffeeでコーヒーを飲みながらくつろいだり、Terminal Barでワインを味わったり、独立系書店のTattered Coverのような個性的なショップを巡ったりしているうちに、一日があっという間に過ぎていきます。
デンバー美術館(The Denver Art Museum)
デンバー美術館は、広大な敷地内の4つの建物に7万点以上のアート作品(屋外インスタレーションを含む)が展示されており、すべてを見るのに丸一日かかります。ここは、現代アートと古代美術が共存する文化の発信地。特に、アメリカ先住民の芸術コレクションは印象的で、歴史的な作品と現代の作品が展示されています。特別展も頻繁に開催されているので、タイミングが合えばぜひ。音声ガイドツアーや、アートコレクションの中から好きな作品を選ぶことができるインタラクティブな展示もぜひお試しください。
スクエア
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ラリマースクエア(Larimer Square)はデンバーで最も古い街区ですが、古いからと侮ってはいけません。ストリングライトのきらめく光の下で開かれる、冬のポップアップ・ホリデーマーケットから夏のエキサイティングなフェスティバルまで、家族全員が楽しめるイベントが常に開催されています。このエリアで必ず立ち寄りたいのがGarage Sale Vintage。ここにはヴィンテージショップ、高級バー、それにデンバーで一番おいしいと言われるタコスの屋台(バーベキューチキンがおすすめ)が揃っています。店内に溢れるヴィンテージファッションと一緒に、ずらっとホットソースが並ぶ棚をどうぞご覧あれ。ショッピングの後はバーやクラブ、Comedy Worksでのコメディショーなどナイトライフをお楽しみください。
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ロウアー・ダウンタウン(Lower Downtown、通称LoDo)にあるマクレガースクエア(McGregor Square)は、大きな屋外広場とスタジアムサイズのLEDスクリーンで知られています。ライブミュージックや屋外ヨガから、地域のムービーナイトやコロラド・ロッキーズのパブリックビューイングまで、このスペースは常にイベントが開催され活気に溢れています。冬に訪れるなら、家族や友人と屋外アイススケートリンクでひと滑りしてもよいでしょう。お腹が減ったら、あらゆるジャンルの料理を提供するMilepost Zero Food Hallでドリンクや食事をお楽しみください。
デイリーブロック(The Dairy Block)
デイリーブロックはデンバーでは伝説のミクロ地区で、数々のおしゃれなバー、ブティック、アートコレクションが集まっています。おすすめスポットはこちら。
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デイリーブロックの路地:デンバーのアートシーンの中心地で、実物よりも大きな壁画、インタラクティブな壁面ディスプレイ、まばゆい照明設備など、700を超える地元のアート作品がいたるところに展示されています。歩道には、「持ち上げられる量以上は食べてはいけません」などの印象的なメッセージが刻まれていた金メッキの階段もあります。
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The Blue Ruby Boutique:このショップは、洋服や旅行用品から「ブラインドデート」ブック(かわいいギフト包装がされた本のため、購入するまでタイトルを見ることはできません)まで、あらゆる商品を取り扱っています。
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Meow Wolf’s Convergence Station Denver:心を揺さぶるアートや未来的な展示物の中には、発見されるのを待っている物語があるのです。探検、謎解き、脱出ゲームがお好きなら、このアート溢れるカラフルなミュージアムにやみつきになるでしょう。
eTukライドでビール醸造所めぐり
デンバーはビール醸造所で有名です。全部で150の醸造所があるため、1つだけ選んでおすすめするのは不可能な話。そこで、このプライベートツアーが問題を解決してくれます。最大6人までが地元のガイドと一緒にeTuk(電動三輪自動車)に乗り込み、街の観光地を巡りながら、各停留所でおいしいビールを楽しむこのツアーは、おいしいクラフトビールが好きな方にはたまらないオプションです。
レストラン&バー

デンバーは飲食店に事欠きませんが、中でも次にご紹介するレストランとバーは5本の指に入ります。
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Onefold:朝食やランチにちょうど良い場所をお探しなら、Onefoldがおすすめ。一から作る家庭的なレシピと、温かみのある農家のキッチンの雰囲気を堪能できます(農場はありません)。
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The Cruise Room:オックスフォード・ホテルの有名な潜り酒場スタイルのバーは必見です。16時を過ぎたら入店し、1920年代の華やかな雰囲気とジュークボックスから流れる音楽を楽しみながら、ゆっくりとお酒を味わってみては。なんとここは、禁酒法が廃止されて最初にデンバーでオープンしたバーでもあります。
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Denver Milk Market:デイリーブロックの有名なフードホールには、おいしいメニューが揃っています。Lou’s Fried Chickentのチキンサンドイッチや、Fuso Pizza & Pastaのスパゲッティは絶品です。お腹を満たしたら、ゲームルームでスキーボールマシンやエアホッケーをプレイしてみては。
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Deviation Distilling:Denver Milk Marketのすぐ外にあるこのカクテルラウンジとパティオは、1800年代に建てられた消防署を改装してオープンし、地元で蒸留されたジンやその他のユニークなスピリッツを提供しています。むき出しのレンガと居心地のよいボトル照明の下、特別なミックスドリンクをお楽しみください。
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Snooze:ユニオン駅構内にあるレストランで、鮮やかな内装、カラフルなドリンク、伝統料理を独創的にアレンジしたメニューが特徴。お酒を飲みながらの楽しいブランチや朝食に最適です。
2日目
歴史あるファイブポインツ地区を散策

「西のハーレム」とも呼ばれるファイブポインツは、奥深いジャズの歴史、活気あるアートシーン、豊かなスポーツ文化を体感できる地区です。一日かけて、それぞれのミクロ地区の魅力を発見しにいきましょう。
アクティビティと見どころ
Nocturne Jazz Club
Nocturneではジャズを大切に守り続け、そして繁栄させています。季節ごとに変わるカスタマイズ可能な3コースディナーを楽しみながら、ジャズの生演奏をお聴きください。各料理にはドリンクがセットになっていますが、好みに合わせて自由に選ぶこともできます(私はチュロケーキに合わせて赤ワインを選びました)。店内では、薄暗い照明の下でバーが輝き、美しくライトアップされたテーブルが目の前のステージを囲むように並び、天才的ジャズボーカリストのビリー・ホリデイの肖像画が部屋の上に飾られています。
Denver Graffiti Tour
デンバーは、グラフィティ(落書き)を最初に受け入れた米国の都市の1つです。RiNoアート地区を巡るこの2時間のウォーキングツアーでは、アーティストや作品の背景にあるストーリーを紹介します。これは単なるアートツアーではなく、デンバーがストリートアートを受け入れ、コミュニティに影響を与えるに至った歴史的、政治的、社会的背景を紹介するツアーとなっています。
Puttshack
カップルや家族、友達同士でのんびりと週末を過ごしたいならPuttshackがおすすめ。小さいながらもチャレンジングなハイテクのミニゴルフコースは、多くのユニークな障害物(追加ポイントを獲得できるトリビアクイズなど)が仕掛けられています。音楽の選曲にまでこだわりがあり、特に毎週水曜の「Wayback Wednesdays」には懐かしの音楽とミュージックビデオが店内に流れます。ひたすらミニゴルフを楽しむのもよし、イタリアンフラットブレッドをおかわりするのも、バーで濃厚なカクテルを楽しむのもよし。きっと誰もが、夜が明けるまで歌って踊っているのに気づくことでしょう。
クアーズフィールド球場ツアー
もしデンバーにいるのが野球シーズン中であれば、MLBコロラド・ロッキーズのホーム球場での試合観戦は絶対に欠かせません。オフシーズン中だとしても、この圧巻のスタジアムはデンバーのランドマークですので、一見の価値があります。ぜひ舞台裏ツアーに参加して、球場の設計の歴史に触れ、ダッグアウトなど普段入れない場所を見学しましょう。すべてのツアーは身体の不自由な方も参加できます。ツアー収益の一部は、地域社会を支援するプログラムに資金提供するコロラド・ロッキーズ財団に寄付されます。
ブラックアメリカン西部博物館(The Black American West Museum)
アフリカ系アメリカ人の開拓者、カウボーイ、入植者の見過ごされがちな歴史を、小さいながらも興味をそそるこの博物館で発見してください。かつてはデンバー初の黒人女性医師の邸宅であったこの博物館には、西部におけるアフリカ系アメリカ人の体験と伝統に焦点を当てた数々の展示品が並んでいます。
レストラン&バー

ソウルフードからネイティブアメリカンスタイルのタコスまで、ファイブポインツ地区では多彩な料理を味わえます。私のお気に入りはこちら。
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Safta:The Sourceのフードコート内にあるこの地中海レストランでは、伝統的なイスラエル料理を現代風にアレンジしています。カフェテリア風のスペースで新鮮な肉、シーフード、薪で焼いたパンをお楽しみください。
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Tocabe:「食べ物には物語が欠かせない」をモットーとした、デンバーのメトロエリアで唯一のアメリカ先住民が所有および経営するレストランです。先住民のネイティブな料理を専門としており、ヘルシーでおいしいポスボウルや「インディアンタコス」を味わえます。
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Welton Street Café:アメリカ南部料理が食べたいなら、黒人オーナーが家族経営するこのカフェで、カラードグリーン、ヤム、キャットフィッシュ、フライドチキンなどの家庭的な定番料理をお楽しみください。ベジバーガーを含む豊富なバーガーメニュー、シーフード、ジャークチキンもあります。
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La Calle Taqueria Y Carnitas:ファイブポインツからほんの20分、サウス・ブロードウェイ地区にあるLa Calleは、本格的なメキシコ料理が味わえる大人気のお店です。もし火曜日の「Taco Tuesday」にお店に行けたらラッキー。絶品タコスが1つ2ドルで販売されます。
3日目
郊外への日帰り旅行

賑やかな大都会、デンバーのすぐそばには壮大な自然美が広がっています。快適な都会からちょっと足を延ばし、驚くような大自然の風景を見にショートトリップにお出かけください。
アクティビティと見どころ

Colorado Wilderness Rides and Guides
コロラドで最も美しい自然の風景を見たいなら、このツアー会社が提供するガイドサービスがおすすめ。バックカントリースキー、マウンテンバイク、急流ラフティング、シンプルな観光写真ツアーなど、自分でお好みのアドベンチャーを選んで参加できます。ガイドは皆、しっかりと情報を持った自然愛好家たちばかりで、参加者が安全に楽しめるようなツアーを提供してくれます。
私はラブランド・パス(Loveland Pass)へのツアーに参加しましたが、場を和ませるトークでツアーを始めたガイドのジョシュアは、私たちにこのツアーの目的をきちんと説明し、何かあれば手助けしてくれると約束してくれました。「トイレに行きたい、お腹がすいた、靴の中に何か入った、など何でも知らせてください!」とまで言ってくれたので何も心配はありません。
モリソン、レッドロックス・アンフィシアター(Red Rocks Amphitheatre)
印象的な錆と琥珀色の岩がレッドロックのステージを取り囲む、自然から生まれた野外劇場。訪れた人が口を揃えたように、音響効果が並外れていた、忘れられないコンサートだった、と語る場所としても知られています。コンサートだけでなく、周辺の公園にはハイキングコースやピクニックエリアがあり、化石探しも楽しめます。地元の人も「岩上のヨガ」に参加するためにここを訪れます。
ゴールデン、クアーズ醸造所ツアー(Coors Brewery Tour)
ゴールデン観光の目玉は、世界最大の単一醸造所であるクアーズのツアーです。知識豊富で熱心なガイドが案内するツアーでは、途中でビールを無料で試飲しながら、アメリカの最も象徴的なビールがどのように作られるのか舞台裏を見学することができます。
レストラン&バー

素晴らしい食べ物に出会えるのは都会だけではありません。デンバー郊外にある最高のレストランで旅を締めくくりましょう。
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Westbound and Down:ボリュームのあるコンフォートフードが食べたくなったら、アイダホ・スプリングスにあるWestboundで、クラシックなアメリカ料理をどうぞ。Spirit of the West IPAなど、受賞歴のあるビールと一緒に召し上がってください。
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Hungry Goat Scratch Kitchen and Wine Bar:レッドロックス・アンフィシアターの近くにあるHungry Goatは、卓越したサービスを提供し豊富なワインリストを備えています。グルテンフリーとビーガンのオプションを用意しているのが特筆すべき点で、食事制限を持つ方にも安心です。
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The Golden Mill:クアーズ醸造所のすぐ外にあるこのフードホールは、ビール、ワイン、サイダーなどをセルフで注げる「タップ・ウォール」が有名。ドリンクと5つのフードベンダーからお好みのものを選んで、屋内または屋外の焚き火台を囲んでお楽しみください。
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Corrida:より高級なダイニング体験をお求めなら、ボルダーのダウンタウンにあるCorridaにお出かけください。スペインから影響を受けた料理、薪で焼いた和牛ステーキ、ジントニックの移動カートからのクラシックなカクテルを堪能できます。
私はデンバーに滞在しながらも、次はいつまた来ようかな、と本気で計画を練っていることに気づきました。美しい山岳風景を目にしたい方にも、都会の娯楽を味わいたい方にも、デンバーは必ず忘れられない体験をもたらしてくれるでしょう。
旅の前のお役立ち情報
- 空港からユニオン駅までは、Aラインのコミューターレールが便利です。
- バスやライトレールを利用する場合は、ルートと料金を事前に確認するのをお忘れなく。
- 高山病にかかることも珍しくないため、最初の数日間は水分補給を忘れず、標高7,000フィート以下で過ごしましょう。