うっそうとした森の中、岩の上に立ち、水しぶきをあげる滝を眺めている女性。

水力発電などの再生可能エネルギーに主に依存するコスタリカは、持続可能な取り組みで世界をリードしています。写真提供:Stocksy

Three Perfect Days:コスタリカへの旅

1日目

An active volcano, waterfalls and hot springs in Guanacaste

2日目

Costa Rica’s largest lake, another volcano and one of the world’s rarest biomes

3日目

The bright and bustling capital of San José

圧倒的な生物多様性に恵まれた、壮大な世界へ。中米に位置するコスタリカには、その多様な自然環境に900種以上の鳥類が生息し、火山や天然温泉、熱帯雨林や雲霧林など、息を呑むような豊かな自然が広がっています。ここでの体験は、まさに冒険と驚きの連続です。さらに、再生可能エネルギーで電力の98%をまかなうなど、その持続可能な暮らしへの取り組みは、世界のモデルケースとして高く評価されています。これこそが、緑豊かなトロピカルパラダイスと呼ばれる理由です。


ピュラ・ビダ(純粋でシンプルな生き方)の境地に3日でたどり着けるでしょうか?もう少し時間が必要かもしれません。でも、これからご紹介する旅程をたどれば、きっと忘れられない充実した時間を過ごせるはずです。

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1日目

グアナカステの活火山、滝、温泉へ

海沿いの木々の上を飛ぶ3羽のコンゴウインコ
色鮮やかなコンゴウインコはコスタリカに生息する野鳥です。写真提供:Shutterstock

コスタリカの大地は生きています。ここでは火山活動を通して地球が呼吸し、さまざまな野生動物がジャングルを駆け抜けています。ジップラインでキャノピー(林冠)を滑空したり、天然温泉に浸ったりと楽しみ方は自由ですが、1日目はこの大自然のパラダイスをしっかりと味わいましょう。

アクティビティと見どころ

空から見たリンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園と遠くに見える火山。
リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園は驚くべき生物多様性を誇り、300種を超える鳥類と多様な哺乳類が生息しています。写真提供:Shutterstock

リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園(Rincón de la Vieja National Park)

グアナカステで最大かつ最も活発な火山を擁する、総面積24,800エーカにおよぶ国立公園。探索するにはかなりの時間を要しますが、特におすすめの見どころをご紹介します。

  • 「グアナカステの巨人」とも呼ばれる、標高約6,200フィート、幅9マイルのリンコン・デ・ラ・ビエハ火山。活動中の火山のため、ミニ間欠泉、泡立つ泥、地熱噴気孔など、火山のパワーを間近で感じられます。
  • 休火山であるサンタ・マリア火山は、リンコン・デ・ラ・ビエハの姉妹火山です。両火山をこの国立公園の中心的存在であり、ユネスコ世界遺産に登録されています。
  • 2.5マイルほど続くラス・パイラス周遊トレイル(Las Pailas loop trail)をハイキング。乾燥熱帯林を抜け、火山活動の様子や希少動物を間近で観察しましょう。
緑と岩壁に囲まれた絶景の中、滝つぼに豪快に流れ落ちる滝。
約82フィートの高さから、青く透き通った滝つぼへ豪快に流れ落ちるオロペンドラの滝。滝つぼでは泳ぐこともできます。写真提供:Shutterstock
  • 馬に乗ってオロペンドラ滝(Oropendola Waterfall)へ。高さ約80フィートからターコイズブルーの滝つぼへ流れ落ちるこの滝では、泳ぐことも可能です。湿気の多い気候の中、クールダウンにぴったりです。
  • 滝からわずか10分の場所には、リンコン・デ・ラ・ビエハ火山の熱によって温められたミネラル豊富な天然プール、リオ・ネグロ温泉(Rio Negro Hot Springs)が。温泉の温度は40℃くらいまで達します。

旅のヒント

公園の1日アドベンチャーパス(One-Day Adventure Pass)には、キャノピー体験、リバーチュービング、温泉利用、ランチが含まれています。

遠くに山々を望む海辺のラウンジチェア
1,400エーカの広さを誇るパパガヨ半島。15マイルにわたる海岸線にはいたるところに美しいビーチがあります。写真提供:Shutterstock

Peninsula Adventuresのツアーに参加する

このツアー会社では、コスタリカのパパガヨ半島で体験できる様々なアドベンチャーツアーが提供されています。面積1,400エーカーのパパガヨ半島には、約11マイルにおよぶ海岸線、約8マイルの断崖と7つを超えるビーチがあり、まさに広大な常夏の遊び場といえるでしょう。

シュノーケリング、カヌー、マングローブ探検、オフロード走行、マウンテンバイク、ジップラインと、この美しい楽園で自然との距離がぐっと縮まるアドベンチャーをお楽しみください。

レストラン

La Hacienda Restaurant

リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園に隣接するHotel Hacienda Guachipelin内のこのレストランは、敷地内の農園で育てた食材を使う「ファーム・トゥ・テーブル」がコンセプト。農園で採れない食材は、持続可能な仕入れ先から調達して使用しています。

Rio Bhongo

Andaz Resortの屋外パティオにあるレストラン。クレブラ湾を見渡す緑いっぱいの空間で、グリル料理やコスタリカの家庭料理を楽しめます。

Chao Pescao

こちらもAndaz内のレストランです。ラテンアメリカとカリブの多彩な料理にインスピレーションを得たメニューが並びます。たとえば、鶏肉にライス、ビーンズ、グリーンパパイヤ、マンゴーサラダ、甘いプランテーンを添えたカサドなどが楽しめます。

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2日目

コスタリカ最大の湖、火山、そして希少な雲霧林へ

白砂のビーチと岩場、背後に山を望む空撮写真。
グアナカステは、ビーチと国立公園で知られるコスタリカ最大の州です。写真提供:Stocksy

グアナカステから、文化の中心地である首都サンホセまでは、景色を楽しみながら約4時間ドライブすると到着します。途中で思わず車を止めたくなるような絶景ポイントもたくさんあるので、レンタカーでの旅がおすすめです。

アクティビティと見どころ

晴れた日に、アレナル火山を背にアレナル湖でカヤックを漕ぐ2人。
アレナル湖では、水上ツアーや周辺エリアを巡る多彩なツアーを楽しめます。写真提供:Shutterstock

アレナル湖(Lake Arenal)

コスタリカ最大の湖で、面積は約33平方マイル。アレナル火山のふもとに広がり、カヤックやウィンドサーフィン、釣り、ボートツアー、水遊びなどが楽しめます。世界のウィンドサーフィン愛好家からは聖地として知られています。

ミニ知識

アレナル湖は、1979年の水力発電ダムの建設にともなって、元の約3倍の大きさに拡張されました。現在では、コスタリカの電力の12%を生み出しています。

展望スポットに座り、アレナル火山を眺める父娘。
アレナル火山は約7,000年前に形成され、最後に噴火したのは2010年。しかし現在も蒸気や地熱温泉が存在していることから、活火山とみなされています。写真提供:Stocksy

アレナル火山国立公園(Arenal Volcano National Park)

空高くそびえる標高約5,300フィートの活火山、アレナル火山を擁する公園。1968年には3つの火口が爆発したことで、近隣のプエブロ・ヌエボとタバコンの町に甚大な被害をもたらし、87名の命が失われました。以来、アレナル火山の溶岩は絶え間なく流れ続けています。

この壮大な国立公園は29,000エーカを超える面積を誇り、火山はもちろん、保護された美しい自然が溢れています。おすすめの見どころやツアーをいくつかご紹介しましょう。

木製の展望デッキからラ・フォルトゥナ滝を眺める女性
ラ・フォルトゥナの町のすぐ外、緑が生い茂るジャングルの中にひっそりと隠れているラ・フォルトゥナ滝。写真提供:Stocksy
  • ラ・フォルトゥナ滝(La Fortuna Waterfall):高さ200フィート超の滝は、清らかな滝つぼに流れ落ち、フォルトゥナ川に続きます。アクセスには530段の階段を下る必要がありますが、途中には複数の休憩スポットがあるので安心です。苦労しても訪れる価値がある、必見の場所です。
  • Volcano Hike and Hot Springs Tour:活火山の間近をハイキングしながら、流れる溶岩や多様な動植物を観察できます。美味しい食事を堪能したら、最後は地熱で温められた天然温泉に浸かってリラックス。
  • Arenal Combo Tours:この国立公園の魅力をまるごと楽しめるカスタムメイドのアドベンチャー体験を。サファリ風の川下りやチョコレート工房見学、滝へのハイキングや温泉体験など、選べる内容は盛りだくさんです。
熱帯雨林の濃い森林に囲まれたアレナルの吊り橋を歩く人
木々の上の橋を歩くと、ふだんは密林の奥に隠れている景色がよく見えます。写真提供:Shutterstock
  • アレナルの吊り橋(Arenal Hanging Bridges):熱帯雨林の林冠に張られた吊り橋を歩いて行くと、そこに生息する動物たちの姿が間近に。熱帯雨林の音がこだまする中、サルやナマケモノ、ヘビなどの珍しい生き物に出会えるかもしれません。
モンテベルデ雲霧林の濃い緑と雲に見とれているハイキング中の人
モンテベルデ雲霧林保護区には、全長8マイルを超えるハイキングコースが整備されています。写真提供:Shutterstock

モンテベルデ雲霧林保護区(Monteverde Cloud Forest Biological Preserve)

世界の森林地帯のうち、雲霧林が占める割合はわずか1%。その貴重な生態系を、ここコスタリカで見ることができます。雲霧林は、取り囲む亜熱帯の山々と特有の気候条件により、森がいつも雲に包まれていることからその名がつけられました。

ここは世界でも希少な自然環境に身を置ける場所です。環境保護の観点から入場者数が制限されているため、入場券の事前購入をおすすめします。

ミニ知識

「窓」を意味するラ・ベンタナ展望台(La Ventana Viewpoint)では、視界が雲に覆われていることもしばしば。でも、ほんの数分待てば、雲の切れ間から、太平洋側とカリブ海側を隔てる山並みの雄大な風景が現れることも。

レストラン

Soda La Palma

コスタリカでSodaとは、伝統料理のみを提供する家族経営の屋外食堂のこと。Soda La Palmaはアレナル火山のすぐそばにあり、雄大な景色を眺めながらコスタリカの味を堪能できます。

Secretos de la Abuela(おばあちゃんの秘密)

この隠れ家のような地元のお店のメッセージはシンプル。Comida casera: Desayuno, almuerzo, y cena(家庭の味:朝食、昼食、そして夕食)。スクランブルエッグ、ポテト、トルティーヤにフレスコ・デ・カス(グアバジュース)を合わせた伝統的な朝食をぜひお試しください。

Café & Macadamia

緑豊かな草原と山々を走り抜けてたどり着くのが、アレナル湖を望むこの素朴なレストランと土産店。グアナカステ州屈指の絶景を眺めながら、コスタリカのクレオール料理からインスピレーションを得たメニューが楽しめます。

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3日目

色鮮やかで活気ある首都サンホセを探索

上空から望む、コスタリカのサンホセ中心街とサバナ都市公園。
首都サンホセはコスタリカ最大の都市であり、政治、経済、文化の中心地です。写真提供:Shutterstock

コスタリカの中心部に位置し、コロニアル建築や活気あふれる市場、博物館、カフェなどが立ち並ぶ、首都サンホセ。ここには都会のエネルギーと豊かな文化が凝縮されています。

アクティビティと見どころ

マンゴーやオレンジなど、トロピカルフルーツを売る果物店のクローズアップ写真。
1880年に開設された中央市場は、コスタリカ最古の歴史的名所の一つです。写真提供:Shutterstock

中央市場(Central Market)

市内で最もにぎわう通りのひとつアベニーダ・セントラル(Avenida Central)に面したこの市場は、1880年以来、「サンホセの心と魂」として親しまれてきました。

地元では欠かせないマイス・プハグア(紫トウモロコシ)やタパ・デ・ドゥルセ(サトウキビから作る甘味料)などがぎっしりと並び、伝統料理の試食が楽しめる屋台も多数。砂糖とスパイスが、湿った空気の中で芳醇に香ります。

コスタリカ国立劇場の正面。
125年以上の歴史を誇るコスタリカ国立劇場は、サンホセの歴史が今なお息づく、宝物のような貴重な場所です。写真提供:Shutterstock

コスタリカ文化を味わう

サンホセの街は、長い歴史と成長の積み重ねによって作られてきました。過去と現在を体感できる、ぜひ訪れていただきたい文化施設はこちらです。

  • コスタリカ国立劇場(The National Theatre of Costa Rica):バレエ、オーケストラ、オペラなどが上演されます。お時間が合えばぜひ鑑賞を。
  • コスタリカ美術館(The Museum of Costa Rican Art):かつての空港が、今では各種コレクションを展示する美術館に。アトリウムにはファン・ホセ・アルファロなど国内アーティストの現代美術作品が展示され、2階の「ゴールデンルーム」には、コスタリカの歴史を描いたブロンズ調のスタッコ壁画が見られます。
コーヒー豆がたっぷりと盛られた皿
コスタリカ文化では、コーヒーは単なる飲み物を超えた存在であり、社会や経済に深く根ざしています。写真提供:Stocksy

コスタリカのコーヒー文化を体験

市街地近郊のBritt Coffee Tourでは、コスタリカを代表するコーヒー豆の歴史や香りについて学べます。コーヒーの栽培や焙煎の工程を見学し、プロのコーヒーテイスティングのセッションにも参加できる、本格的なコーヒー体験です。

バリオ・エスカランテ(Barrio Escalante)を散策

サンホセで最もトレンディなエリアと言われるバリオ・エスカランテ。食とアートが息づくリラックスしたエリアです。街路樹のある道沿いには、カラフルな壁画や、個性あふれるブティック、クラフトビールの醸造所などが並び、歩くだけでも楽しめます。ここは、文化と近代的な都市生活が交差し、地元民と旅行者が共に楽しめる場所といえます。

レストラン

La Sorbetera de Lolo Mora

1901年の創業以来、代々地元に愛されてきたアイスクリームの有名店。中央市場内に位置し、提供するフレーバーは、ナツメグ、シナモン、クローブなどのスパイスを混ぜたバニラ1種類のみ。

Amor De Barrio

サンホセのラ・カリフォルニア地区の中心に位置する、受賞歴もあるグルメマーケット。サンホセ屈指のレストランが期間限定で次々と登場します。

Sikwa

2024年に「コスタリカで最も美味しいレストラン」に選出されたSikwa。シェフのパブロ・ボニージャが、先住民族の農家や生産者の協力のもと、質の高い食材を使って伝統料理を斬新なスタイルで提供しています。多くの料理は手で食べるスタイルです。

中米の中心に位置するコスタリカは、まさに自然美を象徴する国。息を呑むような景色が一面に広がり、驚きの体験が待ち構えています。一方で、そんな自然豊かな国の首都サンホセは文化、アート、食の中心地であり、新たな発見があることでしょう。すべての人の心を惹きつけてやまない国、コスタリカへ冒険の旅にでかけてみてはいかがでしょうか。

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次回の旅行を予約

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